道中記
ラスベガス・グランドキャニオン・モニュメントバレー
3日目
グランドキャニオン
 この旅行は地元のシーニック空港が主催しているツアーに参加したものである。
 ツアーの詳細はラスベガス大全ツアーのページのMV & GC日帰り、またはMV & GC日帰り一泊にて。
 日帰りと1泊の差はわずか$10!
 朝5時45分グランドキャニオンに向けてホテルを出発。
 大型バスに我々2名のみ。ただしバスは空港まで。20分程度で空港に到着。
 空港でのチェックインの際、Gキャニオンに気温は0℃から−9℃であると聞かされる。
 他に乗客は誰もいなかったが、やがてピッツバーグに単身赴任しているという日本人が現れた。どうやら私達と同じ行程らしい。
 7時にGキャニオンに向けて離陸。19人乗りの飛行機に乗客は日本人のみ5人。
 離陸してしばらくは雲も無く、フーバーダム、ミード湖を眺めることができた。
 その後眼下に雲が現れ、一面の雲で下界が見えなくなり、Gキャニオンの天候が心配になった。
 しかし、やがて再び雲が消え始め、国立公園の赤松の森が見えてきた。
 Gキャニオン空港に着陸。快晴、雪の世界でかなり寒い。-5℃とのこと。
 バスでBright Angel Lodgeの展望ポイントへ向かう。途中で別コースの2名が下車し、大型バスに3人のみになる。
 そして初めて渓谷とのご対面になる。そのスケールの大きさに寒さを忘れてただただ感激。
 雄大な景色を満喫した後、モニュメントバレーに行くために空港に戻る。
 空港ではパイロットが厳しい顔をしている。
 モニュメントバレー方向は厚い雲が発生しているので、着陸することができなければ引き返すことになるが良いか?と聞かれる。
 行く所までは行くと言うことで飛行機を出してもらうことにする。

モニュメントバレーへ
 19人乗りの飛行機にパイロット2名、乗客3名でいざ出発。
 Gキャニオンの上空は晴れていたがすぐに下界一面が雲に覆われる。
 自分の飛行機の影が雲に映り、その周りを虹が輪に囲んで美しい。
 やがて、Gキャニオンの谷底を流れるコロラド川が流れ出す湖である、パウエル湖の上空に差し掛かる頃、幸運にも雲がなくなり、美しい湖を眺めることができた。
 そして雲が完全になくなり、飛行機は高度を下げ、レインボーブリッジ国定公園のシンボルである、自然の傑作レインボーブリッジ(横浜にもそんな名前の人工の橋がありますね。そういえば以前にモコちゃんと渡ったナイアガラの橋もレインボーブリッジだった)の周りを旋回してくれた。

モニュメントバレー 
 未舗装の空港に降り立った時、そこにかつて映画で見た西部劇の世界が広がっていた。
 日陰には雪が少し残っているものの風も無く絶好の天候であった。
 Gキャニオンでの警告はなんだったのだろうか?
 そこにあったレストランでランチをとる。
 メニューは郷土料理(そこはインディアン居留区)のタコスの生地に豆、野菜を盛り付けたもので結構おいしかった。
 食後約3時間かけて地元ナバホインディアンの運転する車でビューポイントめぐりをする。
 ここは国立公園ではなく、ナバホ族の居留地で、管理もナバホ族が行っているとのことであった。
 ジョンフォードポイントという場所は、かつてジョンフォード監督が好んでカメラを設置した場所ということだけあって見事な景観であった。
 そこに我々の車が到着すると、カーボーイが馬に乗って現れ、崖の上まで行って被写体になってくれた。強制的にお金を請求されたらいやだなと思っていると、チップだけで良いということだったので安心をした。
 下の写真はカーボーイが馬に乗っていた場所に我々が立ったところである。
 シーズン中は観光客が多いために、崖の上は常にカーボーイか他の人が居るそうであるが、見渡す限り我々だけだったので、思う存分写真を撮ることができた。
              
再びグランドキャニオンへ
 モニュメントバレーから、Gキャニオンに戻った時は夕刻だった。
 夏場はこれからサンセットツアーがあるとのことであった。
 星がきれいだと聞いていたが、今夜は曇り空、風はないが強烈に寒い。
 大自然の中で、ラスベガスと異なりライトアップしているところもないので、建築後100年は経過しているというロッジで早々に寝ることにする。