滋賀県伊香郡木ノ本町移動運用記
伊香郡は2005年3月31日消滅

 2003年9月6日(土)と7日(日)の残暑が残る両日、滋賀県伊香郡木之本町に移動運用に行ってきました。
 伊香郡木ノ本町は琵琶湖の北西に位置する町で、琵琶湖岸以外はすべて山に囲まれた町です。
 木之本町の位置はここです→ http://www.mapion.co.jp/html/map/web/admi25.html

同行者は6m運用のJJ3JHP永瀬さんと、2m運用のJE3ASB高野さん。
 3台のデリカを連ねて、写真のようなダートコースを豪快に進みました。
 3台ともに、ボディーの擦り傷など意に介さない車でしたが、写真の奥に見えているように木の下を潜り抜けますので、大切なアンテナのエレメントを痛めないように、ルーフキャリアから車内にしまい込んでの走行でした。
 写真では平地を進む道のように見えますが、両側は数百メートルの谷に落ち込んだ急斜面になっているので、おにぎりマイク片手のスリルにとんだドライブになりました。
 「前から車が来たらどうしよう」「大丈夫こんなところには絶対に来ないから」 この先は行き止まりだしね。
 
 運用場所に到着して早速それぞれの設営にとりかかりました。
 430MHzでは6エリアの宮崎移動各局との交信を行い、幸先の良いスタートを切りました。
 ところがその後の交信は下記の結果の通り、1エリアとの交信が極端に少ないという結果になりました。
<<<HLCOUNT Ver 1.03 BY JI3SRZ>>>
CHECK DATE 2003/09/06 11:44J - 2003/09/07 12:49J
FREQ= 430 MHz
MODE *JA0* *JA1* *JA2* *JA3* *JA4* *JA5* *JA6* *JA7* *JA8* *JA9* TOTAL
SSB 3 5 8 16 15 1 11 2 0 4 65
 8と交信すればAJDでした。
 上の集計ソフトは左記からDownloadできます。http://www.430ssb.net/のDownloadのページ
 
 上は1エリア方向を見た写真です。
 こちら側が標高1,000mであるのに対して、約1,200mの壁にブロックされています。
 車の1.5m先は急峻に谷に落ち込んでいます。
 上の結果では1エリアとの交信が5件ありますが、1日目は1件のみで、後は山梨県の局にお声がけ1件と、スケジュール及びスケジュール後の根性?での交信でした。
 以前に飛行機反射ということを聞きましたが、そんなことってあるのかと疑問視をしていました。
 今回キャリアを感じる程度の1エリアの声だったのが、突然「57です!」と59オーバーで聞こえて来ました。そして正面をみるとまさに旅客機が1機山の向こうから飛んできました。
 さらにスケジュール中に、3エリアと交信している、1エリアの全く聞こえなかった声が旅客機の出現と共に59で聞こえました。

北方面
8エリアとの交信も可能です(相手がいれば)

西方面
全く問題がなく交信ができました
 
 下の左側写真は手前が2m、右が6mそして左が我が430MHzです。
 2m、6m共に1エリア方面との交信状態はよくありませんでした。
 何故そんなところで運用したのでしょうか?
 車3台が同時に運用できるポイントはここしかなかったのです。

 ここの星空は最高でした。
 夜は360度、地上のどこからの光もありません。
 うっすらとした天の川の光の帯と、空にこれだけの星があったのかという一面の星に、ただただ感激でした。
 そのなかで赤く輝く火星に昔の人は何を感じたのしょうね。
 ・・・・・そしてリベンジ。
 1エリアとの交信の少なさに、このままでは帰ることができないと、自宅から帰れコールのあったJE3ASB局を先に帰して、我々は下界に降りて再び設営。
 東側に山はあるのものの距離が離れているのでまだましと、運用を始めることにする。
 運用直後に千葉市から59+の強力な波が入ってくる。
 幸先上々と思いきや、その後応答はさっぱり。
 時間が時間(午後3時半から4時半)ということで、運用は1時間で切り上げました。
 1エリア6局、2エリア5局、9エリア1局で計12局との交信でした。